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メリットが大きい長期優良住宅と「木のいえ整備促進事業」助成制度 [建築(住宅)]

<長期優良住宅>
 長期優良住宅とは、2009年6月に施行された「長期優良住宅の普及促進に関する法律」で定められた基準に基づき認定された住宅のことです。住宅を長寿命化することによって、解体に伴う廃棄物の排出を抑制し、環境負荷を低減するとともに住宅建設費にかかる国民の負担を軽減することを目的としています。なぜ長寿命化かといえば、住宅の建て替えサイクルがイギリスは77年、アメリカは55年であるのに対し、日本では平均約30年と大変短いという事情があります。住宅を長寿命化し優良な中古住宅が手頃な価格で売買されたり、子世代に受け継がれるようになれば個人の経済的負担が軽くなり、環境負荷も軽減できるというわけです。

認定を受けるには一定の基準をクリアしなければなりません。(戸建住宅の場合)
・耐震性能 耐震等級2以上
・耐久性能(劣化対策) 劣化対策等級3相当
・維持管理・更新の容易性 設備の点検口の設置、さや管ヘッダー方式の配管
・住戸面積 75㎡以上
・省エネルギー性 省エネルギー対策等級4
・居住環境 良好な景観形成や居住環境に配慮すること
・維持保全(維持保全管理、住宅履歴情報の整備) 少なくとも10年ごとに点検をする

 上記の基準をクリアするには、費用がかかるのですが、昨年手掛けた住宅ではアトリエ塊 の一般的な仕様の住宅と比べて建設費で約2%程度の増額でした。このように高耐久性の住宅を建てるには費用もかかるのですが、メリットもたくさんあります。

長期優良住宅に認定されると、さらに100万円〜120万円の助成金がもらえる「木のいえ整備促進事業」という制度があります。年ごとの時限立法ですが、平成23年度も継続されることが決まったようです。中小規模の工務店が対象の助成制度で、平成22年度からの申請件数が一社5件以内という制限が掛かっています。ハウスメーカーのように多くの住宅を手がけている会社は対象外となります。長期優良住宅に認定されれば、助成金の申請もさほど手間がかかりません。住宅エコポイントが上限30万円なのと比べても大きなメリットがあるので、これから家を建てる方は是非検討してみるといいでしょう。

※平成22年度の「長期優良住宅+木のいえ整備促進事業助成制度」を使って新築した住宅例です。

※こちらのサイトに制度の詳しい解説があります。

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