鉄筋コンクリート造3階建て住宅のリノベーション [建築(住宅)]
約50年前といえば、戦後の復興から日本の高度経済成長につながる時期とはいえ、当時としても鉄筋コンクリート造(RC造)の住宅は珍しかったと思う。柱と梁がRC造で壁がブロックの純ラーメン構造。屋根には1mの深い庇が張り出し外壁を風雨から保護している。けしてスマートではないが、骨太で耐久性が考慮されしっかりとした造りとなっている。純ラーメン構造の利点は壁が構造要素になっていないので、間取りを自由に変更することができるということだ。逆にツーバイフォーや鉄筋コンクリート壁式構造など壁自体が重要な構造要素である場合は間取り変更が難しいか不可能となる。今回のケースでは純ラーメンの利点活かし、間仕切り壁を全て取り除いたスケルトン状態から新たなプランを発想することができた。この仕事を通じて、「しっかり造り永く使うこと」の大切さを改めて考えさせられた。南側テラスに面したブロックの壁を取り除きサンルームを増築増築したサンルームの外にはパーゴラを設置し、蔦性植物で緑のカーテンを育て遮光するテラスにウッドデッキを設置するれば木陰で涼んだり、日光浴をすることもできる冬はサンルームから陽が入り暖かい。床は竹のフローリングに蜜蝋ワックス塗りサンルームを増築した造り付けのキッチンとダイニングルーム 右はサンルームステンレス製の特注キッチンカウンターIKEAの洗面カウンター2階から3階への階段室3階寝室3階寝室からの眺望既存部分(1階)との境目既存部分(1階)との境目
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